今年で開校40周年を迎える「赤いくつバレエ教室」（江戸川区北小岩2）が4月21日、小岩アーバンプラザ（江戸川区北小岩1）で発表会を開催する。今年で22回目。

　同教室は、渋谷幸子さんが1980年代に北小岩の自宅でバレエスタジオを開いたのが始まり。当初から「オープンザドア」の考えを軸に、初心者でも習いやすい風土を特色としてきた。「遊び」「思いやり」「感謝」を大切にしながらバレエを指導している。上級生は下級生を教え、演目の振り付けや構成なども生徒が自主的に考える。発表会のパンフレット作成も、生徒たちによる手作りのもの。用紙選び、表紙のデザイン、プログラム作成も小学校高学年の児童が手がけている。

　今年の発表会のコンセプトは「みんなが主役であること」と「くるみ割り人形における芸術的表現」。演目は、第1部＝小作品集、第2部＝くるみ割り人形の2部構成。3歳児から大人まで、幅広い世代の生徒が日頃の成果を披露する。

　発表会当日の身支度も、幼児や低学年の生徒を除いて自分たちで全て完結させているという。「自分の力が強くないのは良いこと」と渋谷さんは話す。生徒に自主性を促す環境を作っているため、分からないことは生徒同士で教え合うのが同教室の風土だという。

「子どもと触れ合い、遊ぶことが大好き。レッスンだけではなく、遊びや生徒同士の触れ合いの中で思いやりの心も磨いていってほしい。年齢を超えて生徒が共に過ごす時間は、人間としても大きな成長を得られると思う」とも。

16時開場、16時30分開演。入場無料。楽屋の出入り、ステージの撮影は不可。