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旧中川で灯籠流し 東京大空襲犠牲者へ慰霊の思い込める

第21回(2019年)開催の様子 (写真提供=江戸川区)

第21回(2019年)開催の様子 (写真提供=江戸川区)

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 終戦記念日の8月15日、今年で26回目となる旧中川東京大空襲犠牲者慰霊灯籠流しが、旧中川ふれあい橋たもとで行われる。旧中川は、江戸川区と墨田区、江東区の境界を流れる全長6.68キロの荒川水系河川。灯籠流しは、東京大空襲の慰霊者の慰霊を目的に1999(平成11)年から、終戦記念日に行われている。コロナ禍の影響で昨年は4年ぶりの開催となったが、台風接近の悪天候により式典と慰霊碑への献花のみ行った。

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 1945(昭和20)年、東京大空襲での小松川・平井地区の被災者数は約4万人、旧中川での死者は約3000人と伝えられている。江戸川区と江東区をつなぐ「ふれあい橋」は1994(平成6)年に完成。同イベントは、両区の住民が犠牲者を悼むとともに、平和の尊さを後世に語り継いでいこうという意図で開催するようになった。今年も、1500個の白い舟灯籠に文字や絵を描き、犠牲者への鎮魂の思いを込めて流す予定。

 実行委員会の江頭正恭会長は「ここ数年、コロナ禍の影響や天候不良などで実施方法に苦慮してきた。今年は本来の形で開催できることを切に望んでいる。当日は5年分の思いを、ふれあい橋のたもとから多くの人たちに広げていきたい」と話す。

 式典は18時30分~、献灯は19時~。荒天中止。

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