心に障害がある人に向けた情報誌「たゆらかたうん」が8月8日、江戸川区内で創刊された。監修は医療法人社団しろひげファミリー(江戸川区瑞江3)。同社団が運営するしろひげ在宅診療所や駄菓子屋居場所「よりみち屋」、江戸川区内の公共施設や店舗を中心に1万部を配布する。制作・発行は関連会社であるホワイトビアード(瑞江2)。両社は江戸川区とも連携し、ひきこもり状態にある人やその家族への支援を行う「よりみち屋」も運営している。
しろひげ在宅診療所は2018(平成30)年、在宅医療を開始。区内外の患者1500人を常時診察している。ホワイトビアードは同社団理事長、院長の山中光茂さんが中心となり、江戸川区を中心とした地域や社会に向けた福祉活動を行っている。
心に障害を持つ人やその家族に、日常を今より自由に、前向きになれるような情報を届けることを趣旨で発行する同誌。創刊号の特集記事では、斉藤猛江戸川区長との対談を掲載した。既に手に取った人からは、「明るい話題が多く読みやすい」といった声が聞かれているという。
山中さんは「心に障害を持つ方だけでなく、そのサポートをしている家族が、今よりも少し笑顔に、前向きになれるようなサービスを提供していきたい。明るい情報や、暮らしに役立つ情報を掲載している。今後は、心のケアなどに関する専門的な情報も提供できたら」と話す。自身の医療福祉や地域づくりのキャリアを生かして、「当たり前の生活がなかなかできない中で、江戸川区での当たり前の介護、医療を守れる制度を在宅診療所を拠点につくっていきたい」とも。
同誌は年4回発行。1回1万部を無料で配布する。