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東小岩の蔵で写真展「紡ぐ記憶」 作家のルーツから台湾「小案山」を辿る旅

日本写真芸術専門学校を経て、東京や神奈川を拠点にフリーランスのフォトグラファーとして活動している福島直樹さん。「都市や地域における風景、個人の記憶の関係性」を主題に写真撮影、制作を行う。日本統治時代の台湾に生まれた祖母・三千子(みちこ)さんの記憶を起点に、地図から失われた場所をたどった「ひなたの故郷」、「紡ぐ記憶」を発表しており、今回も同プロジェクトの一環で開く。

日本写真芸術専門学校を経て、東京や神奈川を拠点にフリーランスのフォトグラファーとして活動している福島直樹さん。「都市や地域における風景、個人の記憶の関係性」を主題に写真撮影、制作を行う。日本統治時代の台湾に生まれた祖母・三千子(みちこ)さんの記憶を起点に、地図から失われた場所をたどった「ひなたの故郷」、「紡ぐ記憶」を発表しており、今回も同プロジェクトの一環で開く。

 東小岩の「山田や酒店」併設の築92年の蔵「The East End Gallery」(江戸川区東小岩5)で6月1日、写真家・福島直樹さんの個展「紡ぐ記憶」が始まった。

個展「紡ぐ記憶」

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 1991(平成3)年神奈川県で生まれの福島さんは、大学在学中にアーティストのライブを中心に撮影を開始。日本写真芸術専門学校を経て、東京や神奈川を拠点にフリーランスのフォトグラファーとして活動。「都市や地域における風景、個人の記憶の関係性」を主題に写真撮影、制作を行っている。日本統治時代の台湾に生まれた祖母・三千子(みちこ)さんの記憶を起点に、地図から失われた場所をたどった「ひなたの故郷」、「紡ぐ記憶」を発表しており、今回も同プロジェクトの一環で開く。

 同展では、実際に台湾を巡った旅と、福島さん自身の心の旅を写真で表現する。台湾澎湖(ほうこ)諸島の「小案山(しょうあんざん)」で生まれたという三千子さんは、かつて日本海軍だった父を持つ。名前の由来は、台湾と日本の距離が三千里あることにちなんでいるという。

 「家族写真や風景写真が特に好きで、学生時代から祖母の写真を撮影していた」と話す福島さん。プロとして活動していく中で、高齢になった祖母の遺影を撮ることをきっかけに、家族、自分自身のルーツをもっと深く知っていきたいと思ったことから、同プロジェクトをスタートした。

 福島さんは「父は歴史学者で、幼い頃から歴史への興味や親しみがあった。探求心が写真制作と結びついて台湾をたどる旅が深くなっていった気がする。『紡ぐ』という意味には、歴史は長い時間の中で途切れてしまうことがあるが、写真の力を使うことで一つの糸でつながるという意味を込めた。写真を通して、個人的な物語の記憶から、普遍的な命の記憶やつながりに触れていただけたら」と話す。「台湾に複数回訪れる中で、現地の人々の温かさに触れ、多くの出会いがあった」とも。

 会場には額に入れた写真16点、50枚以上の写真で制作した映像、同展メーキングノートのほか、福島さんがモデルとなっている小案山の歴史と記憶を描いた台湾の絵本「小案山不見了」も展示している。

 営業時間は13時~21時(金曜・土曜は22時まで)。木曜定休。今月28日まで。

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