学校法人滋慶学園「東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校(TSM)」(江戸川区西葛西3)の在校生が制作した楽曲が、キッズパーク「PLAY! PARK ERIC CARLE(プレイパーク エリック・カール)」(世田谷区)の館内公式BGMに採用された。同法人が4月21日に発表した。
同施設は、「はらぺこあおむし」の作者エリック・カールさんが描く絵本の世界観をテーマにした、世界で唯一のキッズパーク。今回の取り組みは、同施設の開業5周年に向けて2025年10月から進めてきた産学連携プロジェクトの一環。エリックさんの絵本の世界観をテーマに、学生が実践的な環境で楽曲制作に取り組んだ。
学内コンペティションの結果、最優秀賞には同校在校生の氏原彩希さんの作品が選ばれ、館内公式BGMとして採用が決まった。
コンペでは、作曲やレコーディング、DJ分野の学生がチームを編成して制作に参加。優秀賞には石戸勇悟さんの作品が閉館時BGMとして、高橋善さんと石橋禅さんの作品がSNS用BGMとして、それぞれ採用された。
審査では、施設の世界観への理解や表現力、利用シーンに応じた使い勝手などを評価。氏原さんの作品は、絵本の情景を想起させる音表現や「音遊び」を取り入れた点などが高く評価された。
同校教員の松添拓磨さんは「今回のプロジェクトでは、学生たちが実際の施設を視察し、現地でフィードバックをもらいながらBGM制作に取り組むという、授業だけでは得られない貴重な経験を積むことができた。クライアントの意図や空間の特性を肌で感じながら楽曲をブラッシュアップしていく過程は、まさにプロの現場そのもの。特に氏原さんは、絵本の世界観を音で表現するという難しいテーマに対して、独自のアプローチで見事に応えてくれた。この経験を糧に、学生たちが業界で活躍していくことを期待している」と話す。
音楽テクノロジー科作曲&アレンジャー専攻 2年の氏原さんは「プロジェクトの話を聞いた時、エリックさんのカラフルな絵本の世界観を音でどのように表現できるのかに強く興味を持った。物語に合わせてテンポを変えたり、少し変わった音を入れてみたりと、音楽的な遊びを取り入れることができるプロジェクトだと思ったことも参加の決め手。公式BGMに決まったと聞いたときは驚いたが、それ以上にうれしい気持ちが大きかった。自分の力を試したいという思いも込めて参加していたので、『一人でもここまでやれるんだ』と実感できたことが大きな喜び。今回の制作では、試してみることや遊びの感覚を持つことの大切さを改めて実感した。今後もその感覚を大事にしながら、いろいろな表現に挑戦していきたい」と意気込む。
楽曲は2026年11月ごろから同施設で本格的に流される予定。