
東小岩の銭湯「みどり湯」(江戸川区東小岩)で7月22日、「東京ニューヨーク寄席」が開かれる。登壇するのは、講談師の田辺鶴遊(かくゆう)さん。
田辺鶴遊(かくゆう)さんが講談を開く「東京ニューヨーク寄席」
2005(平成17)年2月に講談師の田辺一鶴(いっかく)さんが始めた同寄席は、鶴遊さんが引き継ぎ、年6回、区内の銭湯を巡って寄席を続けている。
同巡業は、江戸川区浴場組合と鶴遊さんが、銭湯と講談という古い日本の文化を継承し、地域に浸透させていくことを目的に継続的に開いている。参加者には、江戸川銭湯応援キャラクター「お湯の富士」のタオルと区内限定入浴無料券を配布する。
鶴遊さんは「講談は年々開催する場所がなくなっている。幕末には二百数十軒あったが、現在は日本に一軒も残っていない。師匠から引き継ぎ、個人的に身近だった江戸川区内の銭湯を会場に話芸を継承したいと思い寄席を続けている」とこれまでの講談の中で話した。「銭湯で講談を聴くことで銭湯に足を運ぶきっかけになれば」とも。
同組合支部長の鴫原和行さんは「地域の皆さんが、区内の銭湯で寄席を聴く場を作ることで地域のために役に立てたら。寄席と銭湯は昔から関わりがある。どちらの良さも継承していけたら」と話す。
上演時間は13時30分~14時30分。観覧無料。定員は先着21人。申し込みは7月2日から電話で受け付ける。