
北小岩の小岩菖蒲(しょうぶ)園(江戸川区北小岩4)で6月7日、「小岩菖蒲園まつり」が始まった。園内では約100品種・5万本のハナショウブが見頃を迎え、多くの来園者が訪れている。
同園は、1980(昭和55)年に地元区民が育てていたハナショウブを江戸川区が譲り受けたことを契機に整備され、1982(昭和57年)に開園。回遊式庭園の中で、濃紫、藤色、黄色、白色など多彩な色合いのハナショウブが咲き誇っている。
敷地内にはハスの池や約2000本のアジサイもあり、来園者は季節の花々の共演を楽しめる。京成線の江戸川橋梁が隣接することから、列車とハナショウブの競演も見どころの一つになっている。
園内に設けられた芝生広場やあずまやでは、木陰で休んだり花を眺めながら食事を楽しんだりする来園者の姿も多く見られる。
友人と2人で訪れていた江戸川区在住の70代女性は「毎年必ずこの時期に、家族や友人を誘ってハナショウブを見に来るのを楽しみにしている。広場で持ってきた弁当を食べながら花を眺めていると癒やされる。今年も見に来られて良かった」と話す。
江戸川区在住の20代女性は「初めて訪れたが、こんなに多くの種類のショウブがあるとは知らなかった。花の前に立てられた札を見て、それぞれの品種の名前を知ることができたのも面白かった。ハナショウブの奥深さを感じることができた」と振り返る。
期間中の土曜・日曜には、たこ焼きやパンなどを販売する模擬店が出店。小岩駅南口からは無料の直通バスも運行する。
開園時間は8時30分~18時30分。入園無料。今月22日まで。