江戸川不動尊唐泉寺(江戸川区北小岩7)で2月3日、今年で40回目となる年中行事「節分会」が行われた。1984(昭和59)年の開山以来続いており、今年の参拝客は600人を超えた。
同寺は、初代住職・真快和尚の娘が「血液のがん」急性骨髄性白血病にかかったことから、開山以来「がん封じ」の寺として知られる。和尚自身もがんを患い余命3か月を宣告されたが、のちに無事に生還した。骨髄バンクのキャンペーンへ参加したり、故コロムビア・ライトさん(日本の漫才師・漫談家)と漫才コンビ「ガンファイターズ」を組んだりもしてきた。
節分会の豆まきは3回行い、本堂では和太鼓と錫杖(しゃくじょう)の音とともに祈とうの護摩をたいた。住職らによる豆まきが始まると、人々が福をつかもうと空に手を伸ばした。今年はゲストに落語家・立川談幸さん、俳優・舘秀々輝(たてひびき)さんが登場し、にぎやかな歓声に包まれた。
3代目住職の定金豊園(さだかねほうえん)さんは「来ていただいた方全員に笑顔と福を与えられるようにしたい。毎年、参加者全員にお菓子や福豆を詰め合わせた『厄除け福渡』を用意している。今年は、近隣の中学校から職業体験で来てくれた生徒たちもいてうれしい。これからも積極的に地域と密着し、みんなに喜んでもらえるように節分会を毎年、続けていきたい」と話す。