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東京芸大と江戸川区が「Sumi-Co」 校舎跡で文化・アートを身近に

旧第二松江小学校の校舎を芸術拠点に。4月から始動した「Sumi-Co」は東京芸術大学と江戸川区の連携事業。カーテンは子どもが好きなモチーフを取り入れたあみだくじ柄に。(作者はイラストレーターの土門さん)

旧第二松江小学校の校舎を芸術拠点に。4月から始動した「Sumi-Co」は東京芸術大学と江戸川区の連携事業。カーテンは子どもが好きなモチーフを取り入れたあみだくじ柄に。(作者はイラストレーターの土門さん)

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 江戸川区文化スポーツプラザ(江戸川区松島2=旧第二松江小学校舎)を活用した芸術拠点「あーとコモンズSumi-Co(すみっこ)」が4月6日、オープンした。2023年から連携事業「ともにアート」プロジェクトに取り組む江戸川区と東京芸術大学。今回、文化やアートをより身近に広め、芸術拠点と作っていこうとする企画の一環で同施設を開いた。

ホワイトギャラリーで開催中の「はるすなお展 - 虹色な生き物たち - 」

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 「コモンズ」は「共有財」という意味を持つ。廃校になった校舎を生かし、子育て世代を中心に、地域の人々にとって文化やアートを今より身近に感じてもらおうと空間を企画。3階に、子どもと一緒に創作・表現活動ができるスペース「ぱれっとルーム」、親子で絵本の読み聞かせができる「はじっこライブラリー」、白い壁に作品が映える「ホワイトギャラリー」、キッズスペースや授乳室・おむつ交換台を備えた飲食可能な「ふらっとスペース」を設けた。

 同大芸術未来研究場特任講師の萩原史織さんは「日比野克彦学長は、これまでシンポジウムやワークショップ、公募展などを江戸川区と開き、斉藤区長とアート・文化の普及や思いで同じ方向を向いてきた。「Sumi-Co」はこれらの活動を下地に、当大美術学部デザイン科の藤崎圭一郎教授が、文化やアートという概念を、より身近に地域へ広げていきたいという思いで始動した」と話す。

 「子育て世代を中心に、地域の人々が気分転換をしたり、創作意欲が湧いたり、日常の中で感性の刺激を受け取れる場所として存在できれば。2026年度には、1階の図工室を改修した『クリエーティブスタジオ』も完成する。当大教授や在学生、卒業して活躍しているクリエーターやアーティストらがワークショップを予定している。多くの人に、アートを身近に体感してもらえるような発信をしていきたい」と意気込みを見せる。

 ホワイトギャラリーでは3月27日~5月8日、同大美術学部デザイン科第5研究室准教授の丸山素直さんと、都内の支援学級に通う中学3年の窪田遥一(くぼたはるいち)さんによる「はるすなお展-虹色な生き物たち-」が開かれている。

 開館時間は、平日=11時~16時、土曜・日曜=10時~17時。

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