
「みやぎUIJターン起業支援事業者」として、宮城県庁や自治体のサポートを受けて起業したラテアート・キッチンカー「ZAO USAGI-CAFE(蔵王のうさぎカフェ)」が3月11日、小岩北口の芝生イベントスペースに初めて出店した。
「スピラテ」はクボタスピアーズのホーム試合の時に提供している
同店は2022年10月、宮城県内で営業を始め、2024年10月、東京に移住。首都圏広域で移動販売ラテアートを提供している。オーナーはラテアート・イラスト作家でもある樋口健浩(たけひろ)さん。
「日常にあるラテアート」をコンセプトに、スポーツ、ビジネス、ペットイベントなどさまざまな会場へ出店。来場客の要望に合わせ、店頭でラテを即興デザインし、子どもやペットの姿も写実的に描いていく。ペットをデザインするに当たり、樋口さんは「目と鼻の表情をどう表現するか、毛並みの表情をどう表現するか、構図をどうするかの3点をポイントにしている」と話す。
今年1月から、スピアーズえどりく球場(江戸川区清新町2)を拠点に活躍するラグビーチーム「クボタスピアーズ」のホーム試合でもラテアートを提供。選手やロゴを写真のようにリアルに描く「スピラテ」は同チームも公認。サポーターと共に試合を盛り上げる。
小岩北口への初出店は、同区移動販売グループ経由で決まったという。「多くの人が行き交う駅前芝生スペースは、事業コンセプトに合った格好のロケーションだと感じた」と振り返る。初出店を終え、「初出店は午前中から夜までのロングランだったので、さまざまな客層の人々に足を運んでもらえて魅力に思った。偶然通りがかったSNSのフォロワーや、ペットのラテアートをオーダーしてくれた人などとの新たな出会いもあった。今後も、街を行き交う人々のデザインもたくさん作れたら」と意気込みを見せる。