コミュニティースペース「やどり木」(江戸川区西葛西7)で8月24日~26日の3日間、「デザインのがっこう」による小学校高学年向けのオリジナル絵本制作のワークショップが開かれた。グラフィックツール「Canva」を使う企画で、これまで単発のイベントは実施していたが、3日間にわたるワークショップは初めて。
オリジナル絵本のワークショップは、夏休みに合わせて8月上下旬の2回開催。小学3~6年生が対象で、定員は6~7人の少人数制。Canva公式クリエーターの講師2人がアシストした。「iPadとCanvaを使用ったデザイン教室はまだ少ない」という。
ワークショップでは、事前課題として考えた絵本の原案を元にiPadで作画、Canvaで背景や文字入れをしていく。講師陣は最小限のアシストを行い、あくまで子どもたちが主体となって制作に取り組んだ。
プリントした絵本のデータを見て、講師や仲間と意見を言い合い、その場で修正できるのもワークショップの楽しさだという。会場で、簡易版の絵本を手に取った子どもたちには達成感や喜びの表情が見られ、「楽しかった」「自分で絵が描けてうれしかった」などの声が聞かれた。製本された絵本は後日、自宅に配送する。
「デザインのがっこう」主宰でCanva公式クリエーター、「dezAIn」代表の羽富剛さんは「これからは、自分で考える力が必要とされる。だからこそ、この教室で楽しく作品を作りながらデザインを通して問題発見・解決力・考えを形にする力を身につけてほしい」と話す。「9月以降もさまざまな教室を企画している」とも。