なぎさ公園(江戸川区南葛西7)で4月14日、ツツジ講座が開かれた。主催は江戸川区環境部水とみどりの課。
ツツジ研究家の熊倉弘さんが講師を務め、17人が参加した。昨年11月にオープンした「魔法の文学館」を囲うように赤やピンクの鮮やかな色合いのツツジが咲いている同園。魔法の文学館の建設中、同エリアにツツジを増植したという。
前半はツツジの歴史を学び、後半は実際にツツジを見て回った。名前や由来を聞きながら、参加者は実際にツツジの花を手に取って見ながら名前を覚え、熊倉さんやスタッフへ質問を投げかけた。最も値段が高いのは「本霧島(ほんきりしま)」という赤いツツジだという。
熊倉さんは「この公園のツツジは素晴らしい。区の皆さんにもこのツツジを管理してほしいが、ツツジの知識がないとできない。だからツツジの名前や歴史などをもっと知って、皆さんで管理していただけたら」と話す。
江戸川区では現在、同園内にツツジの名所を作ろうという取り組みを行っている。2017(平成29)年には130品種1万7000株のツツジを植えたという。
同課では、今後もツツジの品種をさらに増やしていく予定だという。地域の方と一緒になぎさ公園にあるツツジの名所を作っていき、ツツジ講習会も定期的に開くなど、ツツジを知るためのイベントも検討しているようだ。「希少種も多く、見応えのあるなぎさ公園のツツジを大勢の方に見ていただければ」とも同課担当者は話す。
同園には、魔法の文学館、園内を走行するパノラマシャトルバス、キッチンカーの出店もあり、週末は親子連れでにぎわう。キッチンカーは、ツツジの時期に合わせて2~3店が週末に出店している。