NPO法人「らいおんはーと」が運営する365日こども食堂「NUKUNUKU(ぬくぬく)」(江戸川区鹿骨)で10月20日、江戸川区内で初めてとなる高校生によるこども食堂が開催された。
今回、こども食堂を企画したのは滋慶学園高校(西葛西)。通信制の同校は全日制高校を中退した生徒も積極的に受け入れ、芸能、音楽、ダンスなど、エンタメ業界を中心とした世界を目指す生徒が在籍している。
在校生の中にはこども食堂に通っていた経験がある生徒も多く、今回は3年生の有志5人が中心となってメニューを考案したほか、ダンスやゲームなどのアクティビティーも企画した。
今回準備したメニューは、学校給食で定番のカレーライス、ポテトサラダ、ABCスープ(アルファベットショートパスタが入ったコンソメスープ)の3種類。高校生たちがこどもたちと一緒に調理を行い、総勢28人が参加した。
同校3年担任の芳賀朝英さんは「正直ここまでうまくいく自信がなかった。生徒たちの成長を感じ、こどもたちから元気をもらえた」と話す。同校では今後、全学年を対象として企画を続ける意向。同NPOは「区内全ての高校に参加してほしい」と呼びかける。