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臨海町のカヌー・スラロームセンターで「海そなえ」体験 参加対象拡大

江戸川区臨海町にあるカヌー・スラロームセンター(写真提供=カヌー・スラロームセンター)

江戸川区臨海町にあるカヌー・スラロームセンター(写真提供=カヌー・スラロームセンター)

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 水辺の事故に備える体験型プログラム「カヌスラで海そなえ!」が9月4日と11日、カヌー・スラロームセンター(江戸川区臨海町6)で開催される。主催は日本ライフセービング協会。過去開催の好評を受け、今回は対象を小学3年生以上の一般にまで広げて開催する。

「不意の落水」を再現する海備え体験イベント

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 日本財団が進める「海のそなえプロジェクト」によると、今年8月11日までに288人が水辺での事故に遭遇しているという。海岸や河川での事故が多い実態があり、同協会は「事故を未然に防ぐためには正しい知識と実体験が欠かせない」として、多くの人に参加を呼びかけている。

 プログラムでは、ライフセーバーや河川の専門家の指導の下、実際の事故を想定した体験を行う。釣りや川遊びなどで多い「不意の落水」を再現し、参加者は、ライフジャケットを着用したうえで水に落ちる経験をする。水中で鼻や口に水が入り、パニックになりやすい状況を体験することで驚きや恐怖への耐性を身につけ、落ち着いた対応を学ぶことができるようにする。

 また、海での溺水事故の半数を占めるといわれる「離岸流」も再現。流れに逆らおうとせず、横方向に泳ぐことで脱出できる行動をレクチャーする。逆らって泳ぐのは困難とされる強い流れを体感することで、無理に岸へ戻ろうとしない判断の大切さを教える。

 川の流れを再現した体験では、想像以上に強い水流や反転流によって体が引き込まれる危険について指導。川底に足をつこうとすると岩に挟まれる危険があるため、慌てず空を見て体の力を抜き、両手を広げて水面に浮かぶ方法の習得を目指す。参加者は体験を通じて、ライフジャケットの重要性と川の流れの怖さを実感できる。

 参加条件は年齢によって異なる。小学校3年生から中学生までは、必ず保護者が一緒に水に入り体験する必要があり、保護者1人につき子ども2人まで参加可能。高校生は保護者の署名があれば単独参加も可能で、大人は単独でも参加できる。当日は参加誓約書の提出が必要となる。同協会は「大人も子どもも安全な環境で『もしも』を体験し、命を守る力を養ってほしい」と呼びかける。

 開催時間は10時~12時。受け付けは9時30分から。対象は小学3年生以上の健康な人で、各回50人の先着順。参加料は1人1,000円で、申込時にシステム使用料180円が必要となる。

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