
1200年の歴史を持つ證大寺(しょうだいじ)(江戸川区春江町4)が8月17日、近年の猛暑により墓参中の熱中症死が相次ぐ現状を受け、夜間の墓参を提案する取り組み「月燈慈(がっとうじ)」を行う。
月燈慈は、同寺が六本木ヒルズの欅坂などの照明を手がけた内原智史デザイン事務所(港区)と共同開発したソーラーランタン130基を用い、「夜間に安全かつ幻想的な雰囲気の中で墓参を可能にする」取り組み。自然環境に配慮し、持続可能性も追求した設計になっているという。
同寺住職は「お盆参りで亡くなるのでは本末転倒。昔とは異なり、猛暑のお参りは危険。寺が日中のお参りを中止しなければとならないと決意した」と話す。
墓参の際に手渡されるランタンは、墓の前まで持っていくことが可能。ソーラーランタンは日中晴天時の場合、最大で約8時間連続点灯する。
当日は17時30分より「十七夜まつり」を行い、月燈慈は18時30分ごろから点灯。スカイランタンの打ち上げも行う。證大寺・船橋昭和浄苑(千葉県船橋市)は8月13日17時30分よりお盆法要を開始、18時30分頃より月燈慈点灯予定。