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江戸川・中央「仁岸湯」で初のシャンプーイベント 仙台の理容室店主が出張

仁岸湯で開かれた初の出張シャンプーイベント。同銭湯は軟水を使用しており、炭酸泉や薬湯、ジェットバス、サウナ、水風呂と揃う。左=仁岸湯三代目店主の岡部利紀さん 右=237万回再生された神業シャンプー施術師・「仙台ヘアサロンウイング」店主の小野寺真さん

仁岸湯で開かれた初の出張シャンプーイベント。同銭湯は軟水を使用しており、炭酸泉や薬湯、ジェットバス、サウナ、水風呂と揃う。左=仁岸湯三代目店主の岡部利紀さん 右=237万回再生された神業シャンプー施術師・「仙台ヘアサロンウイング」店主の小野寺真さん

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 今年で創業65周年を迎えた銭湯「仁岸湯(にぎしゆ)」(江戸川区中央2)で8月3日、初となる出張シャンプーイベント「真スゴ技シャンプー」が開かれた。施術したのは、仙台で創業40年を迎える理容室「仙台ヘアサロンウイング」店主の小野寺真(しん)さん。15時、16時と2回に分けて開催し、男性の参加者を募った。

「真スゴ技シャンプー」で使用したシャンプー・トリートメント

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 仁岸湯は1960(昭和35)年に開業し、3代目店主となる岡部利紀さんが祖父から継承して経営している。岡部さんは「仙台ヘアサロンウイングが配信する神業シャンプーのユーチューブ動画が好きで、ずっと見ていた。仙台に旅行に行ったタイミングで同理容室を訪ね、実際に施術してもらったら眠れるほど心地良かった。小野寺さんと話をしていく中で、銭湯との親和性も高いことから、『仁岸湯で、ぜひ出張イベントをしてほしい』という依頼をすることになった」と経緯を話す。

 小野寺さんは「237万回再生されているシャンプー動画を見て、各地から訪ねてくれる方々がいてうれしい。理容業界と銭湯業界は同じ衛生組合に所属していて理念や思いが一致していることが多いと、岡部さんとの会話で感じた。『癒やし』という共通点をもって、来てくださる人を幸せにしたいという思いから初の出張イベントに挑戦することにした。かつて日本にあった、銭湯で体を流して癒やすという文化を自分なりに継承していければ」と期待を込める。

 施術は、参加者が男湯で介護用の椅子に座り、小野寺さんがスタンドシャンプー形式で行った。山形県山形市で開発された「冷やしシャンプー・トリートメント」と宮城県の霧杉間伐材から抽出した精油を用いた宮城県のブランド「天然回帰」のシャンプー・トリートメントを使った。

 静岡県から訪れた男性は「シャンプー動画をきっかけにイベントを知り、東京にたまたま滞在していたので足を運んでみた。銭湯も初めての体験だったが、とてもきれいで薬湯も心地が良かった。シャンプーは、最初は優しく、徐々に強くなり、ずっと手を動かしていられる理容師さんがすごいと感じた。今も頭がポカポカしていて気持ちがいい。すっきりしてうれしい」と感想を語った。

 岡部さんは「初めての試みでどうなるか未知数だったが、お客さまの喜ぶ声が聞けてとてもうれしい」と振り返る。

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