都内で初めて露天風呂を設置した北小岩の銭湯「鶴の湯」(江戸川区北小岩7)が12月1日、露天風呂でクリスマス仕様のプロジェクションマッピングを始めた。今月11日には大きなクリスマスツリーも置き、露天スペースを華やかに彩る。
店主の中山光雄さんは1977(昭和52)年、妻の実家である「鶴の湯」を引き継ぎ、義父から引き継いだ「露天風呂を作りたい」という構想を1997(平成9)年に実現。都内で初となる露天風呂付き銭湯は評判となった。鶴の湯は現在も多くの地元客が利用しており、「健康長寿入浴証」を持つ客の利用は1日130人を超えるという。2019年には浴室を全面リニューアルした。
2020年以降はプロジェクションマッピングを導入し、ハロウィーンやクリスマスなど季節に合わせた照明が露天風呂の壁を飾る。クリスマス期間中、内湯ではユーグレナや漢方、玉露を使った日替わり薬湯のほか、12月22日に冬至のゆず湯も提供する。(ゆず湯当日は小学生以下入浴料無料)
プロジェクションマッピングは2種類の照明器具を重ねて演出する。下段は淡い光が動き、上段は雪だるま、クリスマスツリー、サンタクロースなどの絵を代わる代わる回転しながら投影。2メートル以上の大きなツリーにはイルミネーションを施し、湯面を明るく照らし出す。
中山さんはクリスマスの装飾選びに自身の家族への思いを込める。「妻も私も子どもが大好き。小さなお子さまにも喜んでもらえるようなクリスマスを演出し、地域密着型の経営を続けていきたい」と話す。
営業時間は15時~23時。水曜定休。クリスマス装飾は今月31日まで。