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フードバンクジョイライフが「フードドライブ」 食料品寄付を受け入れ

近所の遊戯施設から寄付を持参した施設のスタッフとジョイライフスタッフ

近所の遊戯施設から寄付を持参した施設のスタッフとジョイライフスタッフ

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 賞味期限が近くなってしまったなどの理由で売り場に並べることができす廃棄処分になる余剰食糧を集め・必要な人に配布する「フードバンクジョイライフ」が12月2日、しのざき文化プラザ(江戸川区篠崎)で食品を受け入れる「フードドライブ」を行った。

フードバンクに寄付を持参する大豆田通子さんとスタッフ

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 フードバンクは食品ロスを減らし、食品不足に悩む人や家庭に食事を提供するための非営利活動で、スーパーマーケット、レストラン、個人から余剰食品を収集する「フードドライブ」、それを必要とする人々に再配布する「フードバンク」という活動をセットで行っている。

フードバンクジョイライフでは、通常のフードバンク活動に加え、生活困窮者やひとり親家庭の支援、福祉施設などへの食糧提供も行っている。併せて、子ども食堂を開設し、子どもの健全育成や地域コミュニティー醸成にも努めている。

 代表の高橋吉峯(きっぽう、本名=信行)さんは長くダスキンのフランチャイズ事業を営んでいた実業家。70歳の節目で事業を売却し、70歳を過ぎて大学に入学した萩本欣一さんの影響を受けて「江戸川人生大学」入学。海外の先進事例などを講義で学び、ボランティア活動に目覚めた。2016(平成28)年には人生大学の先輩らと8人で「フードネット江戸川」を立ち上げた。

 「今こそ困っている人を助けなければ」と2019年5月、人生大学の同級生らを誘ってフードバンクジョイライフを設立。「コロナ禍だからこそ必要」と率先して毎週、フードバンク活動を続けた。活動継続のかいもあってフードドライブには毎回15人~30人が訪れるようになった。活動開始から毎回寄付を続けている大豆田通子さんはコロナ禍に手作りマスク600枚を寄付した。

 近所の遊戯施設では景品交換で余る菓子を寄付するよう利用者に呼びかけ、フードバンクに持参する。そのほか、近隣の金融機関などからも定期的な寄付を受けているという。

 2023年は1年間で15トンの食材寄付を集める見込み。最近では区内の企業やスーパーなどにも連携を呼びかけ組織的な食材集荷・配布を行うが、輸送に関わるガソリン代の捻出がネックだという。

 フードバンクの会場と日程は以下。あったかハウス(江戸川区南葛西1)=第1・第3土曜10時30分~11時45分、二之江コミュニティ会館(江戸川6)=同14時~15時30分、清新町コミュニティ会館(清新町1)=第2・第4土曜16時30分~17時30分。

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