東部交通公園(江戸川区江戸川2)が10月19日、温室効果ガスの排出量実質ゼロと災害対策の機能を兼ね備えた東京23区で初の「ゼロ・エミッション・パーク」としてリニューアルオープンした。
太陽光発電と循環水を利用し、災害時でも利用可能な自己完結型トイレ
都内初となる「カーボン・マイナス都市」を宣言した江戸川区は21日、太陽光発電教室や雨水の打ち水体験など、地球温暖化について楽しみながら学べる東部交通公園リニューアルイベントも開催した。
同園は、自転車や足踏み式ゴーカートに乗りながら交通ルールを学ぶことができる区内唯一の交通公園として親しまれ、年間約23万人が来園している。
今回のリニューアルで、管理事務所の屋根に太陽光パネルを設置。電灯や信号機など園内で利用する全ての電気を再生可能エネルギーで賄い、電気を蓄電池に蓄えることで、夜間や災害時などでも公園機能を維持することが可能になった。
地下には雨水貯留槽を整備。太陽光発電による独立運転可能な自己完結型トイレを設置し、災害時などライフラインが寸断された状況での利用も可能となった。区は、今回の整備で年間約9トンのCO2の排出削減が期待できるとしている。
同区環境部公園整備課の多賀美代課長は「多くの方にゼロ・エミッション・パークを知ってもらうことで、気候変動に対する理解と行動を促していきたい」と話す。