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「小岩」旬の食材を母娘の創作で届ける「橙」が3周年 空間や食器も家族の手で

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 季節の食材をふんだんに使った創作料理と飲み物を提供する「橙(だいだい)」(江戸川区南小岩6)が、家族で設計・施工したリニューアルオープンから3月26日で3周年を迎えた。

今日のおつまみ盛り合わせ

ふっくらガリっとポテトフライ

-50°生ビール

あさりの菜の花の酒蒸し 

 同店は、移転前の2019年7月からJR小岩駅北口で営業を開始。母・U子さんと娘・KANAMEさんが2人で切り盛りしてきた。小岩駅前の再開発に伴い、現在の場所へと移転した。

 南口フラワーロードを抜けた路地に佇む店舗は、大きなウインドーからスタイリッシュな内装が見える。木の温もりが伝わるカウンターや、テーブル、椅子などは、全て家族が材料から見つけ、手作りしたもの。カウンターの上に見える満月のような丸窓や、シックなコンクリート調タイルの床にも個性が光る。店舗設計は、藝大出身で彫刻を学んだKANAMEさんの妹が手掛けた。店舗の建築は、建築業に従事する弟が担当した。

 母娘で店を始めたきっかけについてU 子さんは「以前、私が長く勤めていた『くろもじ』という店があった場所を引き継いで開業した。独立のタイミングで娘にも声をかけ、この機会に2人でやってみようと始めることにした」と振り返る。

アスパラのミモザサラダ

   

しゃりしゃり橙サワー

 「外食はほとんどせず、何でも手作りの家庭で育った。料理に限らず、何でも『これは作れるのでは』という発想で暮らしている環境だった」と語るのはKANAMEさん。同店ではU子さんが主軸となり、季節の食材をふんだんに使った健康的で家庭的な創作料理を提供することを大切にしている。また、陶芸が得意なU子さんは、手作りの焼き物の器も多数用意。料理の提供にも自作の器を使っている。

U子さんお手製の小鉢や小皿。細部にもデザインを凝らし味のある色味。 

 3周年を迎えて2人は「移転前から来てくださっている常連さんだけでなく、店の外観を見て入ってきてくれる新たなお客さんもいてうれしい。これからも『来てよかった、美味しかった』と思ってもらえるよう、日々を大切にしながら、健康的で丁寧な料理を届けていきたい」と話す。

 

大山地鶏の唐揚げ

牛すじこんにゃく煮込み

 今後についても「店内にはロフトスペースがある。この空間を活用して展示などの新たなことにもチャレンジしていけたら」と意欲を見せる。

 営業時間は17時~0時。 日・月曜定休。

 住所:東京都江戸川区西小岩6-29-15

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