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魔法の文学館で「魔女からの手紙」展 荒井良二さんら40人の原画も

第5回 企画展「魔女からの手紙」(写真提供=魔法の文学館)

第5回 企画展「魔女からの手紙」(写真提供=魔法の文学館)

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 江戸川区角野栄子児童文学館「魔法の文学館」(江戸川区南葛西7)で12月22日、新企画展「魔女からの手紙」が始まった。

個性豊かな「魔女の机」で手紙を書くことができる

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 角野栄子さんによる絵本「魔女からの手紙」「ちいさな魔女からの手紙」(以上、ポプラ社)を題材にした同展。荒井良二さん、ディック・ブルーナさん、和田誠さん、長新太さん、宇野亞喜良さん、スズキコージさん、はたこうしろうさん、及川賢治さんをはじめ、40人の著名画家が描いた原画55点を展示する。

 会場内には、物語の世界観を体感できる仕掛けとして、個性の異なる12台の「魔女の机」を設置。来場者は気に入った机を選び、手紙を書く体験ができる。物語の主人公ヤヤが、ひいおばあちゃんのカスレさんの残した手紙と出合う場面になぞらえ、「手紙は誰かへの魔法になる」という作品のメッセージを体感できる構成にした。

 館内の「カフェ・キキ」では、企画展に合わせた限定メニューとして、ノンアルコールの「魔女のカクテル」(600円)を提供。魔女をイメージした赤色のドリンクで、ミックスベリーの甘酸っぱい味わいが特徴。最後の仕上げを来場者自身が行う演出も取り入れ、見た目の変化も楽しめるようにした。

 ミュージアムショップでは、2008(平成20)年発行の絵本「ちいさな魔女からの手紙」に使われた、はたこうしろうさんのイラストを用いたメモ帳、リングノート、一筆箋など、企画展と連動したオリジナルグッズを販売する。1月23日には、角野さんと広松由希子さんとのトークイベントも予定。広松さんは、編集者、文庫主宰、ちひろ美術館学芸部長などを経て、現在フリーで絵本の文、評論、翻訳、展示企画などを手がけている。

 同館スタッフは「トークイベントでは、角野栄子館長と共に『魔女からの手紙』に登場する絵本作家を紹介し、制作時のエピソードなどを引き出してお伝えする。手紙は誰かへの魔法になる。お気に入りの『魔女の机』を見つけて、ぜひ会場で手紙を書いていただけたら」と来館を呼びかける。

 開館時間は9時30分~17時30分(最終入館は16時30分)。火曜と12月29日~1月3日は休館。入館料は、一般(15歳以上)=700円、子ども(4歳~中学生)=300円。トークイベントは定員80人で、要事前申し込み(抽選)。4月13日まで。

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