江戸川区春江町の證大寺(江戸川区春江町4)が11月22日、もう会うことがかなわない「大切なあの人」へ思いを届ける「手紙寺郵便 あの人へ」を始める。
同寺は、江戸川区春江町に本院を構え、2016(平成28)年に「手紙寺」プロジェクトを発足。翌年には、心落ち着く環境で手紙を書くためのラウンジ「手紙処(てがみどころ)」を證大寺船橋昭和浄苑(千葉県船橋市)内に建立。手紙を書くことで心を整え、自分らしさを取り戻すという理念の下、これまでに約1万通の手紙をたき上げてきた。
今回の始動では、区内の「手紙処 江戸川」を拠点に、千葉県船橋市の「手紙処船橋」、東京都中央区の新店舗「手紙処浜町」、「手紙処 オンライン」で連携展開。より多くの人々が、全国から思いを託せる仕組みを整えた。
「手紙寺郵便レターセット(3,000円)」は、レターセットとおたき上げ証明書返送はがき、「手紙処」利用チケットなどが含まれる。各「手紙処」に設置された白い「Tポスト」または通常のポストに投函すると、證大寺船橋昭和浄苑に届けられ、僧侶がたき上げを行う。
手紙処江戸川は本堂下に設けられた静かな空間で、炎のゆらぎを眺めながら心を整える場として地域に親しまれている。二十世住職の井上城治さんは「誰しも、不安なときや、どうしていいか分からないとき、一人では自信をもって前に進めないときがある。そんなときこそ、「手紙処」にお越しいただければ。ゆっくりと手紙をつづりながら『あの人』と語り合う時間が、明日からの日々を支える一歩になるのでは。手紙寺郵便レターセットを用意しているので、手ぶらで気軽に立ち寄っていただければ」と呼びかける。