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築60年の一軒家がフリースクールに 西小松川に「FREE」開校

オープンに向けて準備を進める「FREE」。敷地内には庭、建物には屋上がある(写真提供=FREE)

オープンに向けて準備を進める「FREE」。敷地内には庭、建物には屋上がある(写真提供=FREE)

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 小学生~高校生を対象に「自由に遊べて安心できる居場所」のフリースクール「FREE」(江戸川区西小松川町)が10月1日に開講する。築60年の一軒家を修繕し、裏庭や屋上も備えた家屋を活用する。

開校に向けて準備を進める「FREE」

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 運営するのは、5児の父で、介護ヘルパー歴20年、子ども食堂とフードパントリー運営を始めて10年、そして不登校の子どもを持つ親として3年の経験を持つ後藤健太さんと、児童精神科の受付として働いた経験を持つ根本智歌さん。

 同スクールのコンセプトは「体験を通じて明日が楽しくなるフリースクール」。子どもたちの言葉や関心事に耳を傾け、取りこぼさないようにしていく方針。体験に重きを置いたのは、自身が「不登校の子育てを経験したから」と話す後藤さん。

 後藤さんは「私の三男が現在不登校で、自分の職場に連れて行ってさまざまな体験をさせた。高齢者デイサービスでは、高齢者との対話やレクリエーションのデモンストレーション、職員の仕事の手伝いなどをしてもらった。おにぎり店では、弁当を運ぶ箱の消毒や、外で呼び込みする機械への音声吹き込み、店に来ていたDJを通したDJ体験なども。三男はさまざまな経験を通して、『次は何をするの、手伝いたい』と積極性や体験への楽しみを感じた様子。こうした居場所を作ろうと思い、企画を始めた」と話す。

 「『FREE』はその名の通り、通う頻度や登校時間も自由。原則自分で今日は何をするかを決めてもらう方針。子どもたちにはそれぞれペースがあり、みんな一緒ではない。そのペースを見守り、一人一人に寄り添って、少しでも自分で成長できるように応援していきたい。決めてもらうだけではなく、さまざまな体験ができるよう準備し、興味をそそるような情報を発信し、環境を用意し続ける。一人ぼっちを作らず、増やさないことが私たちの願い」と意欲を見せる。

 運営時間は8時30分~17時00分。

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