
NPO法人「らいおんはーと」(江戸川区鹿骨2)と民間企業3社が7月18日、江戸川区内の子ども食堂やフードパントリーの利用者に「お弁当カード」を配布し、冷凍自販機を通じて弁当やおにぎりを子どもたちに提供する取り組みを始めた。
給食がなくなる夏休み期間、子どもたちの「ごはん問題」が課題となるが、同NPOが運営する「365日体験型子ども食堂」でも例年、夏休み中の利用者が増加する傾向にある。さらに昨今の物価高騰もあり、フードパントリーに集まる食材が減り、利用者の負担が一層重くなっている。
こうした課題を解決するため、Tokyo Bento Labo、TOPPANデジタル、エム・ピー・ソリューションの3社が連携。区内4カ所に設置している冷凍自販機「いっぴん食堂」で、QRコードが印字された「お弁当カード」を使うことで、最大6食分の冷凍弁当やおにぎりと引き換えることができる。
同NPO広報の佐藤すずみさんは「この取り組みは、単に食料を配布するだけでなく、好きな時に、質の高い食事を自分で選ぶという体験を子どもたちに提供することも目的の一つ。『お弁当カードの配布』を通じて、地域に根ざした食のセーフティーネットの構築と拡充を目指す」と話す。
配布は7月31日まで。