
栗山自動車工業(江戸川区西瑞江5)と関東第一高校(松島2)との産学協同プロジェクトの一環で、同校生徒によるアート作品3点が7月15日から、同社施設内などに掲出されている。
同企画は江戸川区が認定する「魅力発信発掘応援事業」の一環で、2023年度に続き2回目の取り組み。生徒らは美術の授業を通じて町工場の課題や強みについて学び、企業インタビューや工場見学を経て「町工場の魅力」をテーマに作品を描いた。
1点目の「ロールスクリーン」は、東京支店向かいの営業課事務所の窓に掲出し、来訪客の目にとまるよう工夫を施す。2点目の「タイルアート」は部品現場(洗い場)の壁面に掲出し、大きな虹が職場に彩りと活気を与えている。スペースの都合で掲出できなかった3点目については、同社サイトやチラシのバナーデザインとして採用した。
自然の中を走る「KURIYAMA」のトラックを描いた作品は、町工場と暮らしのつながりを象徴的に表現する。同社は、地域文化の発信にも力を入れながら地域の教育機関との連携を継続し、町工場の魅力を次世代と共に発信していく方針だという。
栗山智宏社長は「関東第一高校の生徒による描き下ろし作品を再び社屋に掲出でき、大変うれしい。若い視点で再解釈してもらうことで、社員一人一人に新たな気づきを与えてくれた。今後も地域との連携を大切にしていきたい」と話す。