
「江戸川区特産金魚まつり」が7月19日・20日、行船公園(江戸川区北葛西3)で開催され、区内外から訪れた大勢の来場者で、にぎわいを見せた。
同イベントは、金魚の三大産地として知られる同区特産の金魚を広く紹介し、淡水魚養殖業の振興を図ろうと1972(昭和47)年に始まり、今年で54回目を迎えた。
同区における金魚の歴史は古く、明治時代末期に養殖が始まったとされる。1940(昭和15)年ごろには最盛期を迎え、区内23軒の養殖業者で約5000万匹を生産。愛知県弥富市、奈良県大和郡山市と共に金魚の日本三大産地と呼ばれるようになった。現在は2軒の養殖業者を残すのみとなったが、金魚の産地として知られている。
両日ともに晴天に恵まれ、キッチンカーなどでかき氷などを買い求める人々の姿が見られた。2日間で2万匹の金魚を用意する「金魚すくい」コーナーは、いずれも午前中に整理券の配布が終了。リュウキンやキャリコなどの金魚約20種3000匹が泳ぐ水槽が並ぶ展示販売コーナーでは、金魚を吟味しながら、網ですくって購入する人々が多く見られた。
くっきりとした紅白模様が特徴的な「更紗(サラサ)コメット」を購入した区内在住の小学生男児は「価格が500円で買いやすい。よく見る金魚の造形をしていて、かわいかったのがサラサだ」と話す。黒い出目金を選んだ区内在住の親子は「元気そうで、黒色が格好いいなと思った。10時30分に着いたが金魚すくいには間に合わなかった。こうして購入できる場があってうれしい。大切に飼育したい」と話していた。