3歳~小学校6年生の児童を対象に、美術史に触れながらアート体験ができる教室「あとりば小岩」が1月12日、今年初のワークショップを南小岩コミュニティ会館(江戸川区南小岩7)で開いた。今回は画家のフィンセント・ファン・ゴッホを取り上げた「ゴッホとうず」がテーマ。
アートユニット「はるてふ」に所属し、造形ワークショップデザイナーで中高教諭専修免許状・学芸員資格を持つ大森春歌さんが講師を務める同教室。所要時間は1時間で、開催ごとに一人の画家をピックアップし、美術史や作品について「対話型鑑賞」という手法を用いた学習をするところから始める。アートに触れた学習の後、その画家に合った技法を取り入れながら、豊富な素材を使って大きな紙に絵を描いたり、ひらめいた思いつきを元に自由制作に取り組んだりする。
大森さんは「普段は保育・教育施設に出張して多くのアートプログラムを実施しているが、自分が住む小岩でもアートを通して多くの人と関わり、長く続けていけるような場を作りたいと思い、この教室を始めた。回を重ね、毎回のように来てくれる常連も次第に増えてきており、うれしい」と話す。
今後に向けて、「『あとりば小岩』では、集まった参加者との関わりやさまざまな素材や画材が、子どもたちの表現の源。これからも、過去の作品や画家の話、豊富な画材・素材をたくさん準備して、参加者のインスピレーションの源を提供できたら。すてきな作品が、たくさん生まれる場を作りたい。気軽に作ること・描くことの楽しさを体感できる『近所のアトリエ』のような場所に育てていけたら」と展望を話す。
今後のテーマは「藤田嗣治とえのぐ」「ロートレックとせかい」「夢二といろどり」などを予定。開講時間は14時~15時。参加費500円。定員10人。