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瑞江にカフェ「ひげぞ~のいえ」 地域を巻き込んだ食を通した支援の場に

ひげぞ~のいえスタッフとよりみち屋店長(写真提供=ホワイトビアード)

ひげぞ~のいえスタッフとよりみち屋店長(写真提供=ホワイトビアード)

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 カフェ「ひげぞ~のいえ」(江戸川区南篠崎2)が11月29日、瑞江駅から徒歩1分の場所にオープンした。経営は、江戸川区内を拠点にさまざまな福祉支援事業を手がけるホワイトビアード(瑞江2)。

ひげぞ~のいえ 店内の様子

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 「地域とつながる。人がつながる」をコンセプトに経営する同店。ホワイトビアード社長の山中光茂さんは、同店出店の背景に「2023年に手がけた、ひきこもり支援を行う『江戸川区駄菓子屋居場所よりみち屋』の運営があった」と話す。よりみち屋は2年間で延べ1万3000人以上が利用しているという。

 「特にひきこもり、不登校の人やその家族との関わりの中で、食や健康に対しての知識不足による食生活・生活習慣の乱れ、人との関わり、親子関係の不安定さが、心の健康に大きく影響することを実感した。この経験から、地域が家族としての機能を持ち、地域を巻き込んだ食を通した支援が必要だと確信した。カフェという、誰もが利用できる空間で地域に自然と溶け込むことで、気軽に医療・福祉の相談もできる、地域全体の『家』となるような場所を目指したい」と話す。

 店では、「お客さまにはスタッフらが積極的な声がけやあいさつを行うなど、食事の提供だけではない温かいサービス、孤独感を感じさせない雰囲気を提供する」と山中さん。

 カフェメニューのコーヒーやコッペパンは、同区の就労継続支援B型事業所と共に開発しているものを使うなど、「地域と一体となって、障害者の就労支援や社会参加のきっかけとなるような場所の運営を目指す」という。江戸川区名産の小松菜を用いたラテやトニックなどのドリンクも用意する。

 今後は「よりみち屋」とも連携しながら、午後の一部の時間を開放し、不登校の子どもたちの第三の居場所として、宿題のサポートやおやつを食べる・作る体験の提供も、今後行っていきたい」と展望を話す。

 営業時間は7時30分~17時30分。木曜と年末年始定休。

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